ガンホーオンラインエンタテイメント(3765):過去の10倍株(テンバガー)分析
ガンホーオンラインエンタテイメント(3765)
古くからMMORPGの運営を行い、スマホゲーム「パズドラ」が大ヒットしたことで売上は10倍・利益は75倍になりました。あまりにも急成長したため、一時時価総額は1兆5000億円にもなり10倍どころか100倍株になりました。現在はパズドラバブルも終焉し、時価総額2000億円程度に落ち着いています。
ガンホーの時価総額が1兆5000億円超え!あの任天堂を上回る | パズドライフ
直近4年の売上・当期利益
ガンホーが10倍化した理由とは
- 利益が10倍以上になった
- 株式分割で単元金額を押さえた
利益が10倍以上になった
株主に分配される利益が10倍になれば、基本的には株価も10倍になるものです。ガンホーの場合はこれに合致して、本業であるスマホゲームが大ヒットした結果、時価総額もそれに引っ張られて10倍以上に飛び跳ねました。10倍株(テンバガー)を狙うには、利益が10倍化する可能性があるかどうかを考えないといけないことになります。ITはソフトウェア(ゲーム)をほぼ無料でコピーできるので、ユーザーが増えれば増えるほどコストは小さく利益は大きくなります。たとえば、外食チェーンの鳥貴族は頑張ってはいますが、客数×客単価のビジネスで店舗数をそう簡単に増やせないため10倍利益を出すまでにたいへん時間がかかります。
過去5年分の10倍株の名前を見てみると、ITや不動産・バイオといった売上とコストが比例しない業界であることが分かります。売れば売るだけより儲かる業界の方が10倍化しやすいと考えています。
過去5年の10倍株一覧
- 8462 フューチャーベンチャーキャピタル
- 2427 アウトソーシング
- 3245 ディア・ライフ
- 3823 アクロディア
- 4764 デジタルデザイン
- 7148 FPG
- 8202 ラオックス
- 8462 フューチャーベンチャーキャピタル
- 3328 BEENOS
- 2928 健康コーポレーション
- 6736 サン電子
- 3649 ファインデックス
- 7844 マーベラス
- 2124 JAC Recruitment
- 2706 ブロッコリー
- 3840 パス
- 3739 コムシード
- 9678 カナモト
- 3668 コロプラ
- 8909 シノケングループ
- 1994 高橋カーテンウォール工業
- 8205 シャクリー・グローバル・グループ
- 2379 ディップ
- 3252 日本商業開発
- 2492 インフォマート
- 2461 ファンコミュニケーションズ
- 4777 ガーラ
- 4770 図研エルミック
- 4667 アイサンテクノロジー
- 3652 ディジタルメディアプロフェッショナル
- 6668 アドテック プラズマ テクノロジー
- 2121 ミクシィ
- 3444 菊池製作所
- 8925 アルデプロ
- 6871 日本マイクロニクス
- 2438 アスカネット
- 4824 メディアシーク
- 3854 アイル
- 3623 ビリングシステム
- 3765 ガンホーオンラインエンターテイメント
- 3782 DDS
- 8922 日本アセットマーケティング
- 2497 ユナイテッド
- 6633 C&Gシステムズ
- 7077 プレシジョン・システム・サイエンス
- 3742 ITbook
- 3831 パイプドビッツ
- 2931 ユーグレナ
- 2337 いちごグループホールディングス
- 7774 ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング
- 2395 新日本科学
- 8890 レーサム
- 4576 デ・ウエスタン・セラピテクス研究所
- 2191 テラ
- 3250 エー・ディー・ワークス
- 3775 ガイアックス
- 6051 アイ・アール ジャパン
- 8934 サンフロンティア不動産
- 4571 ナノキャリア
→つまり、狙うべき業界は「IT/不動産/仲介/金融」のような拡大しやすい業界
株式分割で単元金額を押さえた
ライブドアで用いられた手法で、だいたいの場合は株式分割によって株価が上昇しやすくなります。業績の急成長とともに株式分割を組み合わせることで100倍近い上昇になるのは稀なケースですが、ガンホーの場合は起こってしまいました。
Q なぜ株価が上がったのか。
A 分割を決定しても、実際に新株が交付されるまで株券の印刷などで五十日程度かかる。それまでは、分割後の新たな発行済み株式総数に対して流通する株式が品薄状態になり、株価が上昇する効果があった。ライブドアはこうした株式分割を繰り返し、株式の時価総額(発行済み株式数に株価を掛けた数字)を膨らませていった。
ファーストリテイリングのように1単元500万の庶民には手が届かない株よりも、数十万で買える株の方が個人投資家も飛びつきやすく値が跳ねやすいと言えます。しかし、10倍株予想では株式分割まで予想することは不可能なので、利益が10倍になる可能性が最も高い銘柄に厳選して市場分析と個別企業の成長可能性について検討していく必要があります。
ガンホーと同様のパターンで10倍化した銘柄
- 3668 コロプラ
- 2121 ミクシィ
コロプラは白猫プロジェクトが大ヒットし、ミクシィはモンスターストライクで赤字からいっきに過去最高益を叩きました。どちらもスマホゲームで1千万ダウンロードを超えています。最近はソシャゲ疲れがあるようなので爆発的ヒットはありませんが、Snowが若者ではやっていたり、最新アプリはチェックしておいて損はないかもしれませんね。
まとめ
ガンホーのケースから分かることは、テンバガー投資家が予想すべきは「利益が10倍になるかどうか」の1点に絞られると思います。スマホゲームであれば大ヒット作が作れるかどうか、他の業種でも爆発的に売り上げが増えてもコストがそれほど増えない構造になっていて利益が爆発的に増えるようになっているかなどが分析すべきポイントだと考えています。
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