10倍株候補「RPAホールディングス」の事業と今後の見通し
RPAホールディングス(6572)とは
RPAホールディングスの母体はオープンアソシエイツというビジネスプロデュースを行う会社で、BtoBマーケティング支援のリーグルとかWeb広告のセグメントとかをやっている中で、BizRoboというRPAテクノロジーズを少し前からやっていました。そのRPAが大企業のシステムインテグレーション領域で大人気となって爆益を叩き出してIPOという流れになっています。
そもそもRPA is 何?
Robotic Process Automationの略で、ロボットが人間の変わりに働くことで自動化してコスト削減する「デジタルレイバー」と呼ばれるテクノロジーです。
RPAを採用するメリットは2つあります
- 既存システムの入力画面を使って、操作を自動化するので低コストで導入できる
- 非エンジニアでもロボットの動きを変更することができる
大企業で働かれている方は直感的に感じると思いますが、SAPなどの大規模向けシステムは数十億単位で、変更を加えれば軽く数千万円の費用が発生します。そこに出てくるのがRPAで、大規模なお金のかかるシステムには手を加えずに人間の操作をロボットに代替してもらうことに徹することで、ロボットを作るコストだけにコストを限定化することができるのです。
メガバンクが1万人規模のレイオフのニュースを幾つかリリースしましたが、この背景にあったのはRPAテクノロジーズのロボットなのは有名な話です。
RPAの市場規模
2017年までの予想されていた推移はこんな感じでしたが
2017年昨対比412%の急激な普及が始まりました。
今後も爆発的な成長が予想されています。
海外を含めると2018年は600億円以上の市場規模が見込まれます。
その大部分は付随するコンサルティングサービスの売上なのがポイントです。
RPAは導入コンサルティングが重要
大企業の多くはシステムを内製できずに外注する文化が日本には根付いています。そのため、自分たちでRPAを導入して運用にのせることは不可能に近いと言えます。そこで必要なプロセスはこれまでSIがやってきたように業務コンサルティングという切り口で、既存の業務を一部ロボットにやってもらうようにしつつ、情報システム部門などがロボットをメンテナンスする体制を構築するか、そこを外注するかになります。
RPAがバズワード化したときに唯一上場してて、メガバンクで実績があるRPAホールディングスに相談しないわけがないですよね・・・。
したがって、アクセンチュアを筆頭に各社ITコンサルタントからの売上がバンバン立つことでしょう。
IPOの結果
公募価格 3570円
初値 14280円(+300%)
すでに何倍かになっちゃってます
RPAホールディングスのリスク
市場規模が急成長するフェーズなので競合が出てきても一定期間は安心して見られますが、大きなインシデントが発生した場合はリスクオフになる可能性が考えられます。
例えば、RPAは基幹システムに人間と同様にログインして操作したりするので、アーキテクチャを少し間違えれば脆弱性となって、企業の顧客情報がすべて流出してしまうことも十分にありえます。あらゆるシステムに適用されるリスクですが、ロボットのセキュリティはまだベストプラクティスがよく分かっていないと思いますので、不確実性リスクが存在すると考えられます。
※くれぐれも投資は自己判断でお願いいたします。
10倍株候補「弁護士ドットコム」の事業と今後の見通し
2020/06/19更新
弁護士ドットコム(6027)とは
オンライン弁護士相談サービス弁護士ドットコムを中心として、クラウド法務のブルーオーシャンを開拓するベンチャー企業です。リーガルテックの一角として結果を出し続けている企業で、契約をクラウド完結に出来るクラウドサインが爆発的に導入中。
2017年02月05日現在
時価総額:174億円
直近売上:11億円(2016/通期)
直近経常:2億9500万(2016/通期)
テック企業なので営業利益率が26%と高いのが特徴的
直近で売上も1.5倍のペースで急成長中
弁護士ドットコムの強み
登録弁護士12,000人
2015年の弁護士人口は約36,000人と日本弁護士連合会は言っているので、約30%が登録しており他社が追随できるレベルではなくなっています。法律の専門知識がQA形式で情報がストックされているのでユーザーは専門的な情報にかんたんにアクセスできるだけでなく、オンラインで弁護士にQAを投げる入り口にもなります。まさにストックビジネスを構築しており、現在の有料会員数は90,000人で順調に伸びています。
ストックビジネスのお金でクラウド法務を開拓
契約の手続きをクラウド上で完結させる「クラウドサイン」の進捗状況がかなり良いです。2017年現在すでに5,000社に導入され、ワークフローシステムへの組み込み需要への対応としてAPIの公開などテック企業としての手の打ち筋が理想的だと感じています。
契約のクラウド化がもたらすメリットは、
- 契約締結作業のスピードアップ
- コスト削減
- 業務の透明性向上によるコンプライアンス強化
とくにtoBで大事なコスト削減になることが好評の理由ではないでしょうか?
もはや紙に印刷してハンコを押す時代ではありません。
100%すべての企業が契約のクラウド化する時代がきます。
法律×テクノロジーとしてユニーク企業
テンバガー企業のほとんどはテクノロジー企業でした。弁護士ドットコムはいわゆるリーガルテックのベンチャー企業で、テクノロジーで課題を解決するため高い利益率が期待できます。海外のケースを見ているとまだまだ攻めれる領域はあるのにプレイヤーが少ない印象があるので弁護士ドットコムには追い風です。
あまり比較になる企業がいないことも競争上かなり優位です。
弁護士ドットコムが10倍株になる理由
契約がクラウドサインにリプレースされる
たとえば大企業1万2000社の約半分がクラウドサインにリプレースされて、月間1000万契約がクラウドサイン上で契約されると、1契約=50円でも5億の売上になります。月額固定フィーがさらにそこに乗れば、単月で10億くらいの売上が見込めます。
単月で10億も売り上げれば現在の10倍なのでテンバガーですね。
想定では単月2億くらいは2020年くらいまでに軽くやってくれる予想をしています。
【2017/07/28更新】
クラウドサインの快進撃が続いているようです。
【クラウドサイン】累計契約締結件数60,000 件、導入企業数6,000社を突破 - 契約書 | ボクシルマガジン
導入企業を巻き込んだコンテンツマーケティングも展開
クラウドサインを導入して年間100万円以上削減できました。 | クラウドサイン利用事例 | クラウドサインは無料で契約締結ができるウェブ完結型のクラウド契約サービス
2017/07/28時点では導入企業は順調に8000社を突破した模様
1万社まで年内で到達できそうですね!
2020/06/19時点は新型コロナの影響で政府主導で電子契約化が進みそうです
便利なだけでなく印紙税も不要になる
クラウドサインで契約を締結した場合、プリントアウトをするしないに関わらず、印紙税はかかりません。
高額な取引になりがちな不動産周りの契約や、フリーランスの業務委託契約も印紙税がかからないメリットは見過ごせないくらい大きいです。
https://docs.cloudsign.jp/legal_guide/
法務はなくならない
企業法務や契約そのものはなくならず、より簡単で堅牢にするニーズがあります。それに応えられる企業だけが残っていくと考えています。弁護士ドットコムにあるストック情報の価値は長期間に渡って価値がなくならないですし、サービスそのものの価値もAIが法務を代替したりしない限りはなくなりません。
弁護士ドットコム・税理士ドットコム・クラウドサインというストックビジネスを伸ばしていくことで安定的に収益を拡大していくことが見込めます。
テック企業ならではの新規事業に期待
2015年から始まったクラウドサインも2017年は普及フェーズに入ったと思います。次のフェーズでもテック企業ならではの新規事業を打ってくると踏んでいます。
弁護士ドットコムは収益は堅実にストックビジネスを伸ばしながら、新規事業で爆発する可能性を秘めた銘柄ではないでしょうか?
弁護士ドットコムのリスク
急成長だから高PER・高PBR
PER74倍でなかなか手出しづらい株価なのが最大のリスクです。リーガルテックの一角として不動のポジションを築きつつあるため、注目度が高く株価も高めです。何かインシデントが起きればクライシスな株価暴落につながるリスクがあります。短期的にはそんなリスクを予測できないので、長期ホールドで分散投資を行ってリスクヘッジする必要があります。
AIが法務をリプレースする?
本業はエンジニアなのでAIの造詣にもある程度精通していますが、AIが弁護士そのものをリプレースする可能性は大いにあります。直近10年のスパンでは確実に一部から全部を代替するとは思いますが、あくまでもアドバイスやサポートにとどまり決済や行為は人間が行う仕組みになると考えています。言ってみればAIの派遣社員が出来るわけです。それを作られるリスクは大きいですが、作るのは弁護士ドットコムのようなリーガルテックの企業なのでリスクでありチャンスであります。
ストックビジネスの崩壊リスク
弁護士の3人に1人が使う弁護士ドットコムが崩壊するようなことはあまり考えられませんが、弁護士需要そのものが減るシナリオでストックビジネスが崩壊することはありえます。有料会員数が頭打ちになりコアの売上の伸びが期待出来ない場合は株価も下落してしまうでしょう。
CEOが参院議員になっちゃった
元榮太一郎(もとえたいちろう)オフィシャルサイト|プロフィール
これは捉え方次第ではあります・・・。ストックビジネスとしてもはや完成されているので、CEOが議員やっていようが成長しているし上手く回っていると捉えるのか、新規事業にコミットしてもらえなくて今後の成長に不安要因があると捉えるのか。
Webの界隈だと意外とCEOはサービス開発やってなくて、事業部長とかプロダクトマネジャーがサービスにフルコミットして予算持ってるので影響は無いとは思います。優秀な人材もそろってるし若い執行役員もいるのでコミットメントは高そうです。
クラウドサイン開発の弁護士ドットコム新オフィス、大の字で寝られる仮眠スペースが魅力的だった | 日刊キャリアトレック
紹介してからその後の株価
2017/02/05記事公開時の株価 799円
2017/07/27時点の株価 1727円 2倍達成!
2020/06/19時点の株価9660円 10倍達成!
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過去の10倍株(テンバガー)一覧と業界分析
2017/08/24 ペッパーフードサービス追加!!
過去の10倍株(テンバガー)から未来の10倍株を予想するには
過去の10倍株にも必ず傾向があるはずで、過去の10倍株の業界を分析することでどの業界を中心に絞り込むべきかを考えていこうと思います。業界が絞り込めれば、上場会社数3531社の中から数100社くらいには絞り込んでいけるはずです。
過去の10倍株一覧
複数の業界にまたがっている銘柄は重複してリストアップしています。全62件随時更新中
過去の10倍株 IT(24件)
- 2121 ミクシィ
- 2461 ファンコミュニケーションズ
- 2492 インフォマート
- 2497 ユナイテッド
- 3328 BEENOS
- 3623 ビリングシステム
- 3649 ファインデックス
- 3652 ディジタルメディアプロフェッショナル
- 3668 コロプラ
- 3739 コムシード
- 3742 ITbook
- 3765 ガンホーオンラインエンターテイメント
- 3775 ガイアックス
- 3823 アクロディア
- 3831 パイプドビッツ
- 3854 アイル
- 4686 ジャストシステム
- 4689 ヤフー
- 4764 デジタルデザイン
- 4777 ガーラ
- 4824 メディアシーク
- 6051 アイ・アール ジャパン
- 6736 サン電子
- 8205 シャクリー・グローバル・グループ
- 9984 ソフトバンク
過去の10倍株 不動産(9件)
- 2337 いちごグループホールディングス
- 3245 ディア・ライフ
- 3250 エー・ディー・ワークス
- 3252 日本商業開発
- 8890 レーサム
- 8909 シノケングループ
- 8922 日本アセットマーケティング
- 8925 アルデプロ
- 8934 サンフロンティア不動産
過去の10倍株 バイオ(7件)
- 2191 テラ
- 2395 新日本科学
- 2931 ユーグレナ
- 4571 ナノキャリア
- 4576 デ・ウエスタン・セラピテクス研究所
- 7077 プレシジョン・システム・サイエンス
- 7774 ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング
過去の10倍株 ハイテク(6件)
- 3782 DDS
- 6668 アドテック プラズマ テクノロジー
- 3444 菊池製作所
- 6871 日本マイクロニクス
- 2438 アスカネット
- 6633 C&Gシステムズ
過去の10倍株 人材派遣(4件)
- 2427 アウトソーシング
- 3245 ディア・ライフ
- 2124 JAC Recruitment
- 2379 ディップ
過去の10倍株 金融(3件)
- 2127 日本M&Aセンター
- 7148 FPG
- 8462 フューチャーベンチャーキャピタル
過去の10倍株 建築(2件)
- 1994 高橋カーテンウォール工業
- 9678 カナモト
過去の10倍株 自動運転(2件)
- 4770 図研エルミック
- 4667 アイサンテクノロジー
過去の10倍株 コンテンツ(2件)
- 2706 ブロッコリー
- 7844 マーベラス
過去の10倍株 インバウンド(1件)
- 8202 ラオックス
過去の10倍株 サービス業(2件)
- 2928 健康コーポレーション(ライザップ)
- 3053 ペッパーフードサービス(ペッパーランチ・いきなりステーキ)
過去の10倍株 コンサルティング(1件)
- 3840 パス
過去の10倍株に対するコメント
ITが突出して10倍株を多く輩出し、次いで不動産とバイオが多い。バイオはアベノミクスの異様な空気の中のでバブルの様相だったため再現性があるかというとかなり微妙なところ。人材派遣業は人手不足と転職大ブームでテンバガーを数多く生み出しました。ここから学び取れるのは、ITは仕組みとして大幅に利益拡大しやすい構造なので、10倍株(テンバガー)も生み出しやすいため第1の候補になります。不動産もファイナンスのレバレッジが効く分、うまくビジネスが進捗して市場が好転すれば10倍化しやすいようです。相続税問題でアパート経営のシノケンが伸びたのも、不動産を作らずに売るだけの場合は利益だけが増える構造になっていて、これも10倍化しやすい要素になると思われます。
意外にも金融セクターはベンチャーキャピタルのようなハイリスク・ハイリターンの業態と、M&Aで莫大なフィーをもらう日本M&Aセンターが10倍化しているのは個別業種にかなり依存している感じがします。
ITのさらに細かい業界分類
スマホゲーム
- 2121 ミクシィ
- 3668 コロプラ
- 3739 コムシード
- 3765 ガンホーオンラインエンターテイメント
- 4777 ガーラ
- 6736 サン電子
Webサービス
- 2492 インフォマート
- 3775 ガイアックス
- 4689 ヤフー
- 6051 アイ・アール ジャパン
システム開発
- 3649 ファインデックス
- 3823 アクロディア
- 3831 パイプドビッツ
- 3854 アイル
- 4686 ジャストシステム
- 4764 デジタルデザイン
EC
- 3328 BEENOS
- 8205 シャクリー・グローバル・グループ
ITコンサル
- 3742 ITbook
- 4824 メディアシーク
アフィリエイト
- 2461 ファンコミュニケーションズ
スマホアプリ
- 2497 ユナイテッド
決済
- 3623 ビリングシステム
半導体
- 3652 ディジタルメディアプロフェッショナル
通信
- 9984 ソフトバンク
ITの細かい業界分類コメント
こう見るとスマホゲームが圧倒的に多くて、Webサービスとシステム開発系も10倍株が多い。しかし、Webサービスなんかは名前を見るとそんなにパッとしない企業名が並んでいて、実があって10倍になったとは言えない会社が多いのではないでしょうか。テーマ株として仕手株化して暴騰したケースが多々見受けられます。
ただし、スマホゲームの爆益祭りもかなり収束しつつあり、スマホゲームに短絡的に投資しても10倍化する可能性は高くないというのは感じているところです。10倍化している共通点としては、大量のユーザーをかかえていてストックビジネスを行っている所は10倍株に一歩近いのではないでしょうか。
まとめ
ヒット狙いでITか、堅調な不動産業界に仕込むのが良いかもしれません。
本ブログの推奨銘柄
ガンホーオンラインエンタテイメント(3765):過去の10倍株(テンバガー)分析
ガンホーオンラインエンタテイメント(3765)
古くからMMORPGの運営を行い、スマホゲーム「パズドラ」が大ヒットしたことで売上は10倍・利益は75倍になりました。あまりにも急成長したため、一時時価総額は1兆5000億円にもなり10倍どころか100倍株になりました。現在はパズドラバブルも終焉し、時価総額2000億円程度に落ち着いています。
ガンホーの時価総額が1兆5000億円超え!あの任天堂を上回る | パズドライフ
直近4年の売上・当期利益
ガンホーが10倍化した理由とは
- 利益が10倍以上になった
- 株式分割で単元金額を押さえた
利益が10倍以上になった
株主に分配される利益が10倍になれば、基本的には株価も10倍になるものです。ガンホーの場合はこれに合致して、本業であるスマホゲームが大ヒットした結果、時価総額もそれに引っ張られて10倍以上に飛び跳ねました。10倍株(テンバガー)を狙うには、利益が10倍化する可能性があるかどうかを考えないといけないことになります。ITはソフトウェア(ゲーム)をほぼ無料でコピーできるので、ユーザーが増えれば増えるほどコストは小さく利益は大きくなります。たとえば、外食チェーンの鳥貴族は頑張ってはいますが、客数×客単価のビジネスで店舗数をそう簡単に増やせないため10倍利益を出すまでにたいへん時間がかかります。
過去5年分の10倍株の名前を見てみると、ITや不動産・バイオといった売上とコストが比例しない業界であることが分かります。売れば売るだけより儲かる業界の方が10倍化しやすいと考えています。
過去5年の10倍株一覧
- 8462 フューチャーベンチャーキャピタル
- 2427 アウトソーシング
- 3245 ディア・ライフ
- 3823 アクロディア
- 4764 デジタルデザイン
- 7148 FPG
- 8202 ラオックス
- 8462 フューチャーベンチャーキャピタル
- 3328 BEENOS
- 2928 健康コーポレーション
- 6736 サン電子
- 3649 ファインデックス
- 7844 マーベラス
- 2124 JAC Recruitment
- 2706 ブロッコリー
- 3840 パス
- 3739 コムシード
- 9678 カナモト
- 3668 コロプラ
- 8909 シノケングループ
- 1994 高橋カーテンウォール工業
- 8205 シャクリー・グローバル・グループ
- 2379 ディップ
- 3252 日本商業開発
- 2492 インフォマート
- 2461 ファンコミュニケーションズ
- 4777 ガーラ
- 4770 図研エルミック
- 4667 アイサンテクノロジー
- 3652 ディジタルメディアプロフェッショナル
- 6668 アドテック プラズマ テクノロジー
- 2121 ミクシィ
- 3444 菊池製作所
- 8925 アルデプロ
- 6871 日本マイクロニクス
- 2438 アスカネット
- 4824 メディアシーク
- 3854 アイル
- 3623 ビリングシステム
- 3765 ガンホーオンラインエンターテイメント
- 3782 DDS
- 8922 日本アセットマーケティング
- 2497 ユナイテッド
- 6633 C&Gシステムズ
- 7077 プレシジョン・システム・サイエンス
- 3742 ITbook
- 3831 パイプドビッツ
- 2931 ユーグレナ
- 2337 いちごグループホールディングス
- 7774 ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング
- 2395 新日本科学
- 8890 レーサム
- 4576 デ・ウエスタン・セラピテクス研究所
- 2191 テラ
- 3250 エー・ディー・ワークス
- 3775 ガイアックス
- 6051 アイ・アール ジャパン
- 8934 サンフロンティア不動産
- 4571 ナノキャリア
→つまり、狙うべき業界は「IT/不動産/仲介/金融」のような拡大しやすい業界
株式分割で単元金額を押さえた
ライブドアで用いられた手法で、だいたいの場合は株式分割によって株価が上昇しやすくなります。業績の急成長とともに株式分割を組み合わせることで100倍近い上昇になるのは稀なケースですが、ガンホーの場合は起こってしまいました。
Q なぜ株価が上がったのか。
A 分割を決定しても、実際に新株が交付されるまで株券の印刷などで五十日程度かかる。それまでは、分割後の新たな発行済み株式総数に対して流通する株式が品薄状態になり、株価が上昇する効果があった。ライブドアはこうした株式分割を繰り返し、株式の時価総額(発行済み株式数に株価を掛けた数字)を膨らませていった。
ファーストリテイリングのように1単元500万の庶民には手が届かない株よりも、数十万で買える株の方が個人投資家も飛びつきやすく値が跳ねやすいと言えます。しかし、10倍株予想では株式分割まで予想することは不可能なので、利益が10倍になる可能性が最も高い銘柄に厳選して市場分析と個別企業の成長可能性について検討していく必要があります。
ガンホーと同様のパターンで10倍化した銘柄
- 3668 コロプラ
- 2121 ミクシィ
コロプラは白猫プロジェクトが大ヒットし、ミクシィはモンスターストライクで赤字からいっきに過去最高益を叩きました。どちらもスマホゲームで1千万ダウンロードを超えています。最近はソシャゲ疲れがあるようなので爆発的ヒットはありませんが、Snowが若者ではやっていたり、最新アプリはチェックしておいて損はないかもしれませんね。
まとめ
ガンホーのケースから分かることは、テンバガー投資家が予想すべきは「利益が10倍になるかどうか」の1点に絞られると思います。スマホゲームであれば大ヒット作が作れるかどうか、他の業種でも爆発的に売り上げが増えてもコストがそれほど増えない構造になっていて利益が爆発的に増えるようになっているかなどが分析すべきポイントだと考えています。
テンバガーは取引手数料0円のGMOクリック証券で購入!
10倍株候補「ファーストブラザーズ」の事業と今後の見通し
ファーストブラザーズ(3454)とは
大型の不動産投資商品を組成・運用する独立系の運用会社です。同類の企業には「いちご」や「ケネディクス」がいます。不動産管理フィーのストックビジネスと、投資物件の自己勘定によるフロービジネスの両面を兼ね備え、自分で不動産の価値を上げてしまうバリューアップに強みがあります。
2016年12月01日現在
時価総額:138億円
直近売上:108億円(2016/3Q)
直近経常:24億8100万(2016/3Q)
ファーストブラザーズの強み
積極的なバリューアップ実績
リーマン・ショック後にデフォルトした物件がなかったことから、不動産の流動性が少ない中でもレスキュー案件を多数受注し、今期でのパフォーマンスに繋がっています。不動産投資では森ビルのような大規模開発でバリューアップしていくところもあれば、テナントの入れ替えやオペレーションの変更でバリューアップしていくファーストブラザーズのようなやり方もあり、専門的な人材から生まれるバリューアップ力に強みがあります。
セイムボート投資
ファーストブラザーズが特徴的なのは、ファンドを組成してお客様に出資してもらうだけでなく、自分も一緒に出資してリスクを取る「セイムボート投資」を積極的に行っていることです。単純にフィーを稼ぐだけでなく、自らも乗ってバリューアップをすればより高収益が狙えるというWin-Winのビジネスモデルになります。これは出資者から喜ばれるだけでなく、バリューアップノウハウが自社に蓄積されるビジネスのストック化に繋がります。どの業界でも付加価値を付けられる企業は強いものです。
不動産以外も手がける
ファーストブラザーズは間伐材を使ったバイオマス発電へ投資を行っています。
ファーストブラザーズ、BPC福島を連結子会社化 投資効率強化へ|M&A ニュース速報 | M&A タイムス
木質バイオマス発電はカーボンニュートラルで環境にも良く、山間部の土砂崩れなどを防ぐための森林保全にもつながります。ここ数年で注目されている新エネルギーの1つです。
関電が初の木質バイオマス発電、地域から燃料調達 :日本経済新聞
飛騨高山の温泉で木質バイオガス発電、地元産のペレットを燃料に熱も供給 (1/2) - スマートジャパン
木質バイオマス発電の課題は発電コストにありますが、石炭混焼だと太陽光発電よりもコスパが良いので、運用次第では大化けする可能性があります。
再生可能エネルギーの発電コスト試算を発表 / アジア・バイオマスエネルギー協力推進オフィス ― アジアバイオマスオフィス ―
複合リゾート「アクアイグニス」に出資
アクアイグニス、静岡・小山町に複合リゾート 宿泊や温浴施設 :日本経済新聞
ファーストブラザーズが10倍株になる理由
マイナス金利で調達コストが下がっている
日銀のマイナス金利政策によって、不動産取得にかかる融資の調達コストは劇的に下がっています。その影響で不動産業界全体にとっては大きく追い風になっています。ただし、2018年に安倍・黒田の任期満了後の政策転換がリスク要因となります。私の考えとしては、金融緩和を辞める正当な理由がなければ、金利を引き上げることは難しく、日本の人口減少は避けられないし経済成長の可能性は低いため大きな政策転換はないと考えています。
成長企業なのにPERもPBRも低すぎる
PER7倍、PBR1.5倍という異様なくらいの低さです。たしかに賃貸物件の売却で現実と乖離している部分はあるものの、倍になっても相対的な値ごろ感があります。
いちご
PER:16.4倍
PBR:2.83倍
時価総額:2188億
最低限いちごと同じくらいの規模感にはなってくれると思います。出資者側から見れば、バリューアップが出来るチームで、自己勘定で一緒にリスクを取ってくれる所に任せたいと思うのではないでしょうか。
不動産投資はなくならない
リモートワークをやってみると分かるのですが、やはり席を並べて仕事をするというのはパフォーマンスに大きなメリットがあります。なので、アクセスの良いオフィスビルの需要は底堅いと思われますし、賃貸物件の需要も家族構成が単身者中心になっていく都市部では底堅いです。商業ビルがバンバンたっても人がどんどん流れ込んで、商店街はバンバン寂れていく現状なので、良いものをつくる企業だけが生き残っていく状況になると思います。その中で鍵になるのが「バリューアップ」できるかどうかです。
つまり、いまは時価総額100億前後ですが、一朝一夕で手に入らないバリューアップを強みに物件数を増やしていけば、10倍の1000億に到達する可能性は極めて高いといえます。
ファーストブラザーズのリスク
人材流出のリスク
ファーストブラザーズの強みは、バリューアップを支える優秀な人材を固めている点にあります。IRで個人の経歴が並べられていますが、この人材が流出した場合の影響度はかなり大きいといえます。平均年収が758万(業界27位)という参考値ですが、金銭面でも従業員を引き止める施策を重視していくべきかもしれません。
不動産バブルの崩壊リスク
オリンピックまでは不動産のプチバブルだと言われますが、不動産市場自体が縮小する可能性は大いにあります。その場合は短期的に売り込まれるだろうし、経営の数値も悪くなることが想定されます。しかし、2008年リーマン・ショック移行のファーストブラザーズのレスキュー案件の事例を鑑みると、その心配は杞憂に終わる可能性も示唆しています。
金利急上昇リスク
日本の場合は、財政不安からくる国債の暴落とセットで金利急上昇のシナリオ(ハイパーインフレ)が考えられます。とはいえこうなった時には、どこに投資していてもしなくても円建ての資産を持っている人みんながダメージを受けることなので仕方がありませんね(笑)外貨建てで資産を持って、不動産が大暴落したタイミングで円に変えて買いまくればとんでもない利益になるかもしれませんが・・・。
※くれぐれも投資は自己判断でお願いいたします。
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10倍株(テンバガー)を発掘する条件と事業分析の方針について
自己紹介
経営学部卒の28歳Webエンジニア
在学中は4年間で経営・経済・社会などの領域で約1000冊を読書
高校の時から商売と株やCFDをはじめたが、デイトレやスイングは本業に差し支えるので、中期(1年〜5年)の10倍株(テンバガー)投資に切り替え中。アベノミクスでバイオ株を信用2階建てして、1週間で資金が3倍以上になるもピークアウトでいっきに資金が溶ける痛い経験から、大きい信用ポジションは取らないことにしている。また最近ではリスク分散のためソーシャルレンディングで資金の20%を運用中。
10倍株(テンバガー)の発掘計画
発掘計画は過去の10倍株のケースから共通点を抽出し、それに類似する企業を独自に分析することで発掘していく計画です。
10倍株(テンバガー)3つの共通点
- 事業領域が持続的に市場成長していること
- ストック型のビジネスであること
- レバレッジが効く事業であること(IT/金融/不動産 etc)
事業領域が持続的に市場成長していること
何よりもどの市場で戦うかが経営戦略でも超重要です。一世を風靡したブルーオーシャン戦略しかり、市場が成長段階で競争しなくても新しい顧客をどんどん生み出すような市場環境であれば年5〜10%以上の持続的な成長が可能になります。年10%を10年間繰り返せばそれだけで2.5倍になります。まず第1の条件は市場成長が今後10年にわたって期待できることです。
たとえば10倍株・100倍株として名高いヤフーは、ITの市場成長に合わせてサービスをリリースして順調に規模を拡大しています。ヤフーニュースのように顧客にフォーカスして良いサービス・プロダクトに磨いていく力があると、市場成長よりももっと高いパフォーマンスが期待できて、10倍株(テンバガー)になる可能性も高くなると考えています。
ストックビジネスであること
ヤフーの事例を参考にすれば、昔はADSLを安く販売していましたよね。初期導入コストを大幅に押さえることで契約数を伸ばし、継続的収入のドル箱を作って、インターネットに繋がった人たちが見るメディアを作り、広告で売上を立てるという絵に描いたようなビジネスモデルでした。ストックビジネスの良い点は売上に比例してコストが増えないので、売れば売るほど利益が大きくなるメリットがあります。事業側のメリットとしては安定収入が得られるだけでなく、計画が立てやすいので無駄がなくなり、事業が安定すればチャレンジングな事業に投資することも可能になるので、経営の手数が大幅に増えるメリットがあります。だからストックビジネスでなければ継続的に成長するのが難しいと言えます。
レバレッジが効くこと
10倍株(テンバガー)は時価総額が10倍になることと同じです。短期間(1年〜5年)で10倍になるには、事業のKPIのどれかが10倍になる可能性がなければ本来ありえません。その点では、スマホゲーム業界なんかはヒットすれば数百万〜数千万ユーザーを集めることができるのでテンバガー株がいくつか生まれています。他にレバレッジが効く業界は金融と不動産、バイオなんかも対象になります。ディズニーランドの入園者数が10倍になったり、客単価は10倍にならないですが、レバレッジをかけて10倍の不動産を買うことは可能です。
これら3つの共通点(市場成長・ストックビジネス・レバレッジ)から、今10倍株になる可能性がある銘柄を発掘していきたいと考えています。
事業分析のアプローチ
私自身の経営学のバックグランドから、事業がおかれている領域の今後10年程度の市場成長予想を行います。そして、事業がどういう構造で利益を生み出しているかを分析し、ストックビジネスになっているかを判定します。競合の製品・サービスが存在する場合は、その比較と競争優位性の構造的な強みをあぶり出すことで、その企業の価値を考えていくことにします。
2016/11/24推奨の10倍株(テンバガー)候補
10倍株候補「バーチャレクス・コンサルティング(6193)」の事業と今後の見通し
バーチャレクス・コンサルティング(6193)とは
CRMプロセスの導入・構築に係るコンサルティング、システムソリューション提供及びコールセンター等の運営受託業務を行っています。2016年6月に上場で、大株主は金融SIのシンプレクスが約半数を所有しています。
2016年11月23日現在
時価総額:35億円
直近売上:38億円
直近経常:2億5000万
バーチャレクス・コンサルティングの強み
CRMのワンストップサービス
CRMのコンサルティングから導入して運用までをまるごと自社で行うことで、コストとクオリティが高く評価されている。運用までワンストップで提供しているので、ストックビジネスとして大きく成長しやすい強みがあります。売上高構成比で見ても、コンサルティングとアウトソーシングが50:50の割合で、よく言えばバランスが取れており、悪く言えば地味なビジネスをこつこつと伸ばしているといえます。
CRM市場は年8.9%の成長市場
国内CRMアプリケーションの市場規模は現在800億円で年8.9%の成長市場にあります。バーチャレクス・コンサルティングの場合はアプリケーション(InspirX)の販売だけでなく、コールセンター業務のアウトソーシングなども手がけているのでもっと広い市場での収益が目指せます。
2015年の国内CRM市場は、前年比8.9%増、800億8,900万円。セールス/マーケティングアプリケーションが成長をけん引
(中略)
2015年~2020年の年間平均成長率5.3%、2020年の市場規模は1,039億2,300万円と予測
自社パッケージ製品を販売
パッケージ製品を開発して販売しているため、新しく販売してもコストはそれほど増えずに売上だけ上がる仕組みになっています。
コールセンターCRMソフトウェア inspirX(インスピーリ)企業と顧客との関係をより強固に!
LINE上でのカスタマーサポートへも乗り出し、電話というインターフェイスの陳腐化への対応も迅速に行っている点は大きく評価できます。LINEでカスタマーサービスが受けられる時代はきっと来るはずで、そのインフラにinspirXが活用されるのではないでしょうか。
バーチャレクス・コンサルティングが10倍株になる理由
市場成長+30%
2020年にはCRM市場の成長とともに売上も伸びて+30%は最低限達成すると思われます。2016年の連結業績予想でもほぼ市場成長と同じ割合を出しています。
成長企業だがPERはまだ16倍
成長速度が早くなって人気化すればPER32倍も全然ありうる。売上高営業利益率も改善されてきているので、今後海外のソフトベンダー並に改善されれば株価も跳ねる。IBMやオラクルはソフトを内製しているので、スケールした時にコストが比例して増えないため売上高営業利益率が20%〜40%という利益構造になっている。一方で、日立やNTTデータといった日本のベンダーは、人月で商売しているため売上高営業利益率が5%ほどしかない問題がある。IPOによる潤沢なキャッシュで優秀なエンジニアを採用することで、内製の仕組み的な利益構造という強みが生きてくると思われる。
企業のカスタマーサポートはなくならない
電話→メール→チャット(LINE)とインターフェースは変わってきましたが、カスタマーサポートはなくならないのではないでしょうか?CRMの基本的なところは、やはり電話だろうと、LINEだろうと何も変わらないので、いかにコスパ良くカスタマーサポートを構築すべきかを求めてバーチャレクスコンサルティングに行き着くと思われます。
顧客ニーズは電話からLINE(チャット)という転換期
とくに若い世代ではスマホを持っててもあまり電話なんてしません。電話からLINEへコミュニケーションは移行期にあります。CRM=カスタマーリレーションシップマネジメントの接点が電話からLINEやメッセージングアプリ、Watsonと機械学習を裏に付けたFAQシステムなんかに置き換わるのは時代の流れだと考えています。そこで良い製品・サービスを生み出せるかもしれないバーチャレクス・コンサルティングという立ち位置ではないでしょうか。
競合企業ベルシステム24の時価総額は685億
ベルシステム24はコールセンター業務を一括でアウトソーシングする業界大手で、LINEビジネスコネクトにも参入を表明している競合企業です。バーチャレクス・コンサルティングの約20倍の時価総額もある企業で、LINEでのカスタマーサポート争いは正面からぶつかります。逆に言うと、消費者と企業の接点は電話からLINEに移行すると考えれば、この天下分け目の戦いで勝つことができれば10倍どころか20倍は可能だと言えます。
LINEビジネスコネクトの合戦は2017年春からですが、すぐにパイの取り合いにはならず、市場を作っていくフェーズが2年〜3年は最低限あると考えています。その間はブルーオーシャンで伸び伸びとお互いに成長するため、市場成長+αの成長が期待できます。
カスタマーサポートはソフトウェアで自動化できる
現時点ではWatsonやその他人工知能がカスタマーサポートをできるほどに優秀ではありませんが、近い将来可能になるのはエンジニアの視点から100%だと言えます。自動化されれば、これまでのコスト構造から開放されて、開発力の問題になります。
ここで競合のベルシステム24との違いは、バーチャレクス・コンサルティングには自社開発力があるということです。これが吉と出るか凶と出るかは今後の行く末を見守りたいと思います。一つ言えることは、急成長するITベンチャーは競争優位を生み出すコアシステムを内製で作ってきた歴史があって、エンジニアからみても内製は高コストになりがちだけど強いです。
バーチャレクス・コンサルティングのリスク
競合が時価総額ベースで10倍以上
競合は大きく2社で、ベルシステム24とりらいあコミュニケーションズです。どちらもコールセンター自体のニーズは横ばいか下降傾向なので、売上減が目立っていました。同じことはバーチャレクス・コンサルティングのコールセンター受託事業で言えるので、ストックビジネス自体が揺らぐのは大きなリスクになります。バーチャレクス・コンサルティングはその間に利益率を改善しているので、他に比べると売上減少の影響が小さかったのではないかとも言えます。
シンプレクスが株を手放す可能性も
よっぽどのことがない限り成長分野で、内製のソフトウェアベンダーでもあるので株を手放すということは無いと思われます。しかし、仮に放出された場合は需給が急速に悪化するのでリスクではあります。
※くれぐれも投資は自己判断でお願いいたします。
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